大河ドラマ"らしさ"といだてん

テレビで出来ないことをネットでやろう!

テレビからネットに人々の関心が移っている!

と叫ばれ始めて久しい。

ここ10年で娯楽、特に映像を取り巻く環境は激変しましたね。ネット(笑)と呼ばれていた時代が嘘のようです。

かつて、私が生まれるずーと前、

前の東京オリンピックの時代にも現在と似たような動きがありました。

そう、映画が映像の娯楽として覇権を握っていた中に、テレビが登場した時代です。

テレビが出始めた時も、けっこー叩かれたり敬遠されてたみたいですね。小さい箱で時代劇が見れるか!!なんて。。。

今私が大変気に入っている、NHK大河ドラマ

"いだてん"もまー酷評をくれておりましてねw

視聴率が低いだの、色々色々言われてますが、

大河ドラマらしく無い

と言う意見が多い多い。

確かに、近代だし、脚本の癖は強いし、知らない人物だし、、、王道ではないですね間違いなく。

では、

大河ドラマらしさ

ってなんなんでしょう?

独眼竜政宗のような雄々しい感じ?

葵徳川三代の、ようなド派手な戦シーン?

どちらも名作です。歴史に残る名作ですが。(どっちもジェームズ三木だ。。。w

それは、知る人ぞ知る地方の武将を主役にしたり、

ヒールになりがちな武将を、ダークヒーローとして主役に置いた挑戦的な姿勢があったからだと、おもっています。

1963年に、のちに大河ドラマと呼ばれる時代劇がNHKで放送されます。

タイトルは"花の生涯"

江戸末期、いわゆる幕末ものです。

映画にできないことをやろう。との思いで作られたこの作品の主人公、誰だと思いますか??

近年でこの人が主役の作品は。。。なにかあったかしら。。。

井伊直弼

が主役なのです。

幕末作品ではほぼほぼヒールになる人物を主役にし、映画の"王道の時代劇"に挑みました。

大河ドラマの原点は

王道に対するアンチテーゼなのでは?

と私は思ったわけです。

今まで見たことがない大河だ。

と言われていることが、

いだてんは本当の意味で、大河ドラマらしい作品なのではないかということを証明していると思います。

間違いなく、王道や正統派な作品ではないですもの。